犬のペット防災

皆様こんにちは!代表の石部です。
今回はもしもの時に役立つ、犬用の避難用品と災害対応を紹介いたします。

避難の優先順位

1、健康や命に関わるもの

具体的には食べ慣れたドッグフードや水、クレートもしくはケージ、トイレ用品などが挙げられます。
備蓄は少なくとも5日、できれば1週間分が望ましいです。

ケージは小型犬の場合はこちらの写真のような、折りたためるソフトケージが便利です。運びやすさや掃除しやすさがポイントで、大型犬の場合は金属製のものに布を被せて使うことも可能です。
クレートを使われる場合は、サイズは体高+5cm程度、指先からしっぽまでの長さ程度基準で、中で回転・お座り・ふせなど方向を変えられるかがポイントです。

写真にある犬用の靴も、ガラスや釘などの怪我防止、夏の肉球の火傷防止に役立ちます。
首輪やリードは普段使いのものの予備と、迷子札もしくは鑑札も忘れないようにしましょう。

災害時に両手の自由が効くようなリードを使いたい場合は、このようなタイプが使いやすいです。

2、飼い主とペット双方の情報

飼い主連絡先とペットの預かり先情報、かかりつけの動物病院と、ワクチンや健康状態の情報などを書いて印刷し、飼い主とペットの写真と一緒にファイルにまとめます。
仮にペット同伴で避難所に入れることになったとしても、ワクチン接種情報、愛犬の健康情報、検査結果などは必ず確認されます。問題なく入れるよう、日頃からの備えが大切です。

3、ペット用品

タオル、ブラシ、ビニール袋などの日用品や、毛布やおもちゃなど匂いのついたものなどが挙げられます。

気を紛らわせ、安心できるよう、自分の匂いのついたものを入れておくのがベターです。

災害が発生した時の対応

もし自宅でペットと一緒に過ごしている時に災害に巻き込まれたら、同行避難で必ずペットと一緒に避難してください。
一度飼い主とペットがはぐれると、捜索に時間や手間がかかったり、心配した飼い主が避難先から戻って余震などに巻き込まれたりする悪影響が出ます。東日本大震災でははぐれて保護されたペットのうち、飼い主さんの元に戻れたのは12%だけです。
可能であれば、お住いの自治体に避難所でペットの受け入れが可能か確認しておくといいでしょう。

京都市民の方であれば、お住いの区ごとに担当が別れますが「医療衛生センター」へのご相談になります。
総合庁舎内の「医療衛生コーナー」も参考になるかと思います。
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000161873.html

ペットの避難環境

避難所でペットと一緒に暮らせるのは同伴避難と言いますが、これはまだ日本では一般的ではありません。
もし可能になったとしても、前述の通りワクチン接種情報、愛犬の健康情報、検査結果などは必ず確認されます。

避難場所は空き教室だけでなく、場合によっては屋外に飼育場所を設けることもあります。

1、倉庫などを利用
2、遊具を利用して犬を係留
3、移動可能なサッカーゴールを横に倒してブルーシートなどで覆う
4、人の居住区から離れた場所にテントかプレハブ設置
5、プールサイド、更衣室
6、屋根や壁がある渡り廊下
7、特別教室
8、昇降口やホールの一部

いずれにせよ、普段からお出かけなどを通じて、ケージやクレートに慣れておくことや、基本的なしつけをしておくことも一つの防災と言えるでしょう。

車中泊になったら

もしご自宅での避難が難しく、避難所の環境も良くなさそうと思った場合は、車中泊避難もあり得ます。
あまり推奨はされませんが、やむを得ない場合は下記の記事も参考にしつつ、エコノミークラス症候群や寒暖差、虫、プライバシーなどに注意しながら過ごしてください。

団体ブログ:ペットとの車中泊避難