初めまして、インターン生の宮崎です。同志社大学法学部に通っています。
実家で保護猫を三匹引き取ったことから動物愛護について関心を持ち、動物愛護の現場を見て学びたいと思いインターンとして働かせていただくこととなりました。皆様どうぞよろしくお願い致します!
今回は初めての取材として、京都動物愛護センターさんにお伺いしました。
京都動物愛護センターは、京都駅の南、十条駅の近くの街の中にあります。平成27年度に開設された、新しくきれいな施設です。
センターには登録すれば誰でも利用できるドッグランやトリミングルーム、夜間動物救急センターがあります。
ヒルズドッグラン
センターの事業は、収容動物の適切な飼養管理、動物愛護啓発、犬猫の譲渡などです。子供向けの教育として、いのちの授業も行っているそうです。
センター業務は職員の方とボランティアの方が協力して行っています。
ボランティアの方は主に、日常的な活動とグループによるチーム活動に取り組んでいます。
日常的な活動とは、譲渡者の犬猫の世話や来所者への応対などです。
チーム活動とは、下記4チームに分かれて行う活動のことです。
①普及啓発プログラム実践チーム:動物愛護についてのイベントなどを企画し、実践する
②機関紙チーム:定期的に発行している機関紙を作成する
③展示チーム:センター内の展示物を作成する
④元気アップチーム:ボランティアスタッフ同士の交流会などを企画する
ボランティアスタッフの方が作った展示
センターの中はとても清潔で、広々としています。
ボランティアの方が作った展示物がたくさん飾られていて明るく暖かい雰囲気でした。
事務所棟内の様子
京都動物愛護センターの取り組みは、下記の通り大きな成果を上げています。
犬については、まず、〚収容頭数〛は平成25年の492頭(府市合計)から29年の204頭と、半減しています。
〚譲渡頭数〛も半減していますが、それは収容数の減少に伴うものであり、譲渡率が約4割から5割に上昇しています。
〚殺処分頭数〛も平成26年の52頭から平成29年には23頭におおよそ半減しています。
猫については、〚収容頭数〛は、平成25年の2494頭から29年の1199頭に半減しています。しかし、犬と比べると圧倒的に多い数になっています。これらのほとんどが所有者不明の子猫だそうです。
〚譲渡頭数〛は133頭から219頭に大幅に増加しています。
〚殺処分頭数〛は平成26年の1393頭から29年の742頭に大きく減少していますが、やはり犬と比べると30倍以上の頭数となっています。
今回の取材では、保護した動物を収容している動物舎の見学もさせていただきました。
猫舎には、かわいい子猫がたくさんいて、ボランティアの方が猫たちのお世話をしていました。また、センターでは持ち込まれた子猫の避妊手術も行うそうです。これらは少しでも譲渡数を増やすための取り組みです。
犬舎には、多くの老犬、野犬がいました。警察から持ち込まれた子や、病気によって飼い主に放棄された子がいて、みんな体が大きく、猫舎とは雰囲気が全く違いました。
施設見学の次に、センター職員で獣医師の奥野さんにインタビューさせていただきました。
インタビューの内容は後編の記事をご参照ください!