こんにちは!インターン生の宮崎です!
前回に続いて、マイクロチップ義務化についてお話させていただきます。
Q&A形式でまとめましたので、よろしければご参照ください。
Q1:そもそもマイクロチップとは?
マイクロチップは、1円玉よりやや小さい直径2㎜、長さ8~12㎜程度の円筒形の電子標識器具で、内部はⅠC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われています。動物の体の中を移動しないように表面に特殊な加工がされています。
Q2:どうやって装着するの?
通常の注射針より少し太い専用のインジェクター(チップ注入器)を使って体内に注入します。正常な状態 であれば、体内で移動することはほとんどありません。
埋込場所は、動物の種類によって異なりますが、犬やねこの場合では、背側頚部(首の後ろ)皮下が一般的です。
マイクロチップの埋込みは、獣医療行為にあたるため、必ず獣医師が行います。
Q3:費用は?
動物の種類や動物病院によって異なりますが、犬やねこの場合では、数千円~10,000円くらいが一般的です。また、装着されたマイクロチップ番号等を登録し、動物の逸走時等に備えるための登録料は別に1,000円かかります。
Q4:痛くないの?
痛みは普通の注射と同じくらいといわれており、鎮静剤や麻酔薬などは通常は必要ありません。
Q5:安全性は?
安全性については、さまざまな臨床試験によって証明されています。
日本国内で、動物の体内に装着したマイクロチップの副作用、ショック症状等についての報告は、今までに1件も寄せられておりません。
諸外国の機関 では副作用の症例を調べていますが、これまでに腫瘍が認められたという症例はほとんどなく、ワクチン摂取によるアナフィラキシーショック等と比較しても、安全性は高いと言えそうです。
Q6:何歳ごろからつけられる?
犬は生後2週齢、ねこは生後4週齢頃から埋込みができるといわれています。
個体差がありますので動物病院の獣医師にご相談ください。
Q7:身分証明は首輪で十分では?
マイクロチップは一度体内に埋込むと、脱落や、消失することはほとんどなく、データが書きかえられることもないため、確実な身元証明になります。これまで故障や外部からの衝撃による破損の報告はありません。
リーダーから発信される電波を利用して、データ電波を発信するため、電池が不要で、半永久的に使用できます。
また、過度な痛みや負担を与えないので、ほ乳類、鳥類、は虫類(カメ、ヘビなど)、両生類(カエルなど)、魚類など、ほとんどの動物に使用できます。
〚京都市マイクロチップ助成制度〛
京都市では,(公社)京都市獣医師会の協力により,犬や猫のマイクロチップ装着料の助成制度を設けており,年間先着1,000頭は情報登録料の1,000円のみで施術できるそうです。