「ペット同行避難」の周知

皆様こんにちは!代表の石部です。

台風などの災害が相次ぐ中、ご自身のこともペットのことも確実に守りたいという飼い主さんは少なくないかと思います。当ブログでもしばしばペット防災、特に飼い主さんとペットが安全な避難場所まで同行して避難する「同行避難」の重要性を取り上げており、もしもの時はまず飼い主さんの身を守りつつも、避難はペットと一緒を推奨しています。

自治体などで防災の重要性がますます高まっている一方で、残念ながらペットに関する防災はまだまだ認知が低いのが現状です。避難所でペットと一緒に過ごせないと思って避難を拒否したり、一度避難したもののペットが心配で家に戻ったりすることも多く、ペットとの避難や避難所のことはまだまだ周知されていないのが現状です。

アイリスペット損害保険さんの調査によりますと、「ペットの同行避難」が推奨されていることを知っている飼育者は2018年で20.8%(1,449名の飼い主さんへの調査)にとどまり、2017年の26.9%より低下したという調査結果があります。

防災対策をされている飼い主さんは、犬飼育者で60.9%、猫飼育者で35.8%となり、やはり大きな災害が過ぎれば関心が薄れてしまっているようです。

具体的な防災対策としては、犬の場合は基本的なしつけ、クレートやケージに慣れさせること、トイレトレーニングなどが重要です。猫の場合もクレートやケージに慣れさせるのが大事ですが、キャリーバッグに入れつつ、どこかに逃げてしまわないようにしながらの避難も選択肢となります。

災害時はどこに避難するか、その環境はどうなっているかを知ることも大事です。しかしこちらの調査によると、自宅から最寄りの避難場所がペットを連れて避難できるかどうかを知らない犬飼育者は51.3%、猫飼育者は65.3%と、避難場所について認知が不十分なことも課題です。特に避難先でペットと同じ部屋で過ごせる「同伴避難」はまだまだ普及していませんので、避難先でトラブルが起きることも少なくないそうです。

ペットを飼うということは、十数年に渡って命に責任を持つということです。日頃からペットの病気や怪我だけでなく、災害時の備えもしておいて、その一生を幸せに過ごせるようにしましょう。