皆様こんにちは!今回は多様化する動物医療の話をさせていただきます。
日本は言わずと知れた超高齢化社会となりましたが、犬や猫もかなりの高齢化が進んでいます。一般社団法人ペットフード協会「平成30年全国犬猫飼育実態調査」によりますと、2018年の年代別飼育頭数の割合は以下の通りとなっています。
犬年齢
0歳:4.5%
1〜6歳:38.7%
7〜9歳:19.3%
10〜12歳:19.1%
13歳以上:17.3%
わからない:1.1%
猫年齢
0歳:6.3%
1〜6歳:43.5%
7〜9歳:15.9%
10〜12歳:14.4%
13歳以上:17.1%(このうち7.8%が16歳以上)
わからない:2.9%
どちらも3割以上が10歳を超えており、愛犬や愛猫の将来を心配されている方も少なくないかと思います。実際にペットの介護用品、高齢ペット用フード、老犬ホーム、高齢ペット介護士派遣、ペットホスピスなど、様々な高齢ペット向けのヘルスケアが広まっています。その中でも特に気になるのが、ペット向けの専門医療ではないでしょうか。
ペット向け二次医療
すでにペットを飼われている方は、かかりつけの動物病院にてワクチンから手術まで様々な医療のお世話になっているかと思いますが、近年はこれらの一次医療だけでなく、高度医療を担うペット向けの二次医療も登場しています。
ペット向けの二次医療は、CT,MRI,PET-CTなど人間向けの高度な医療機器を用いる動物病院も現れており、獣医学部の付属病院、民間の動物高度医療センター、24時間対応の動物病院などで専門的な治療や検査が行われています。なかには、眼科、循環器科などの専門科目を備え、専門医が常駐している病院もあります。いずれもかかりつけ医からの紹介状が必要な場合がほとんどですので、もしもの時に備えてそうした連携を相談するといいでしょう。