初めまして!4月からわんむすびでインターンをさせていただいている七野と申します。
動物愛護の現場で手を動かしながら学びを深めたいと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いします。
今回はわんむすび理事でうさぎコンシェルジュの清水に、うっ滞についてインタビューさせていただきました。
うっ滞とは消化管の動きが低下・停止することで、排便ができなくなり、胃腸にガスがたまってしまう病気です。24時間以内に発見できないと死んでしまう可能性が高い病気です。
そんなうっ滞への対策について、主な症状やご自宅でできることなどをQ&A形式でまとめました。
よろしければぜひご参照ください!
Q:うっ滞の主な症状は?
A:大きく分けると以下の3つです。
・お腹痛そうにうずくまる
・ご飯の際に虚ろになる
・あまり動かなくなる
うさぎさんは具合が悪くても隠す生き物なので初心者は特に気づきにくいです。︎わかりにくい病気のため日頃から注意することが大事です。
Q:うっ滞の主な原因は?
A:季節の変わり目や、低気圧のときは要注意。天気の変動がストレスになって胃腸の動きが悪くなることが多いです。胃腸の動きが低下する時期に毛をたくさん飲みこんでしまうとさらに良くないです。
また、お風呂に入れられた、病院に連れていかれた等、日ごろ慣れていないストレスを受けることで発症することもあります。
Q:予防する方法は?
A:毛が抜ける時期に丁寧にブラッシングしましょう!
一般的には換毛期は季節の変わり目ですが、エアコンが原因で季節感が感じられずうさぎさんによっては1 年中毛が抜けます。
またうさぎさんは些細な温度変化にも敏感です!あまりストレスを感じさせないことが大事です。
一方でうさぎさんにストレス耐性をつける!過保護にしすぎない!ということも頭に入れておいてください。過保護にしすぎると食べ物の好き嫌いも激しくなります。もしもグルテンフリーのものしか与えられていないうさぎさんがうっ滞にかかってしまった場合、食べられないものが多いと回復せず弱ってしまうなどの問題があります。
Q:予兆はあるの?
A:うっ滞に前触れはありません。昨日は元気だったのに今日は元気が無く、ご飯を食べないなどの症状に敏感になってください。
Q:うっ滞だとわかったらどうすればいい?
A:先ずはすぐに病院に行ってください!
病院が空いていない場合は、慣れている人であれば背中にお灸をするなど、温めることでお腹の血流を良くしてあげましょう。
慣れた人は手でマッサージしてあげましょう。ただし初心者がやってしまうと腸が破裂してしまう可能性もあるので無理にしないようにしましょう!
また、うさぎさんはお腹に乳酸菌が多いのでビオフェルミンなどの乳酸菌活性の薬などをあげましょう。
Q:病院ではどういった治療を受けるの?
A:病院に行くとプリンペランという、ビオフェルミンのような飲み薬を処方されます。他には背中から点滴で水分を投与することもあります。
それらの治療でも食欲が戻らず、症状の発見から2日間フンが出なければ、最終手段として手術をすることもあります。
Q:お年寄りのうさぎがかかりやすいの?
A:年齢関係なくかかります。元気な子でも病気がちの子でもかかってしまうので予防が大事です!!
特にストレスに弱い子はなりやすいかもしれません。掃除機の音などもストレスに感じる場合もあるので少しでもストレス慣れさせておくことが予防になります。
Q:症状に気づいてから病院へ行くまでに時間がかかってしまうと危険?
A:その日のうちに病院へ行かないと危険です! 症状に気づいてから 24 時間以内に病院に行きましょう。特にフンが出ないと危ないです!
最後までご一読いただきましてありがとうございました!
日常のうさぎさんのお世話の参考になりましたら幸いです。
次回はうさぎアレルギーについてお届けします。よろしければぜひご参照ください!