飼い猫の避妊去勢手術の徹底が重要な理由

皆様こんにちは!
Happy Tabby様訪問の際に教わった重要なことについて、こちらでもシェアさせていただきます。

野良猫を減らす、望まざる妊娠・出産を減らす上で欠かせない活動として、地域猫やTNR活動が挙げられます。
TNRとはTrap(捕獲する)、Neuter(避妊去勢する)、Return(元の場所に戻す)の略で、地域で捕獲した猫に避妊去勢手術を受けさせて、術後の経過が問題なければ元の場所に戻します。
手術済みの証として耳が一部カットされた「さくら猫」がそれに該当します。
猫には一定のルールのもとご飯をあげて、その片付けや掃除も含めて地域で見守ります。

TNR活動は極めて重要ですが、実は事後対処であることはあまり知られていないかもしれません。

野良猫を減らすためにもっと重要な原因は飼い猫です。
避妊去勢手術を受けていない猫が、家と外を行き来したり、捨てられたり、迷ったり、はぐれたりといった要因で増えてしまうからです。
そのため、飼い猫にも避妊去勢手術を徹底させることが必要となります。
もちろん飼い猫も5ヶ月齢までの早期手術を終えることが大事です。

早期手術によって、雄猫はおしっこを吹きかけるスプレー行為、喧嘩などの問題行動が収まります。また精巣腫瘍や前立腺肥大などの病気を防げます。雌猫は乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの病気を防げます。特に乳腺腫瘍は6ヶ月齢までに手術すれば91%、12ヶ月齢までに手術すれば86%の予防効果がある反面、生後1年を過ぎるとほとんど予防効果はありません。

そうは言っても手術費用が気になるという方も多いかと思います。
自治体によっては費用の助成を行なっており、京都市では地域で育てる猫を無償で手術する「まちねこ活動」が続いているほか、京都市獣医師会会員動物病院で手術に補助が出ます。京都府内では他に亀岡市、八幡市、城陽市で不妊去勢手術助成をしています。
どうぶつ基金さんなど、民間団体からの助成もありますので、詳細はお住まいの自治体までお問い合わせいただければと思います。

飼い猫に対する助成も、緊急性が高かったり費用面で無理が生じたりする場合に、無料手術を受けられる可能性があります。
しかしまだまだ助成機会も手術の担い手も少ないため、課題克服に向けて寄付集めや啓発、人材育成など多くの取り組みが始まっています。

わんむすびでは現在飼い主のいない動物の医療費に特化した基金づくりの準備をしております。詳細が決まり次第告知いたしますので、小さなことからでもご支援いただけますと幸いです。