動物病院にかける費用と頻度

皆様こんにちは!

前回に続いて、ペットに関するお金について説明いたします。内容は動物病院について、費用や頻度などの面からお話しします。

2015年の日本獣医師会の調査によりますと、飼い主様が1ヶ月に動物病院にかける費用の平均はおよそ7,408円で、その割合は「1万円未満」が85.1%、「1〜2万円未満」が10.7%となっています。近年ではペット保険を利用して医療費の一部の補償を受ける方も増えてますが、保険加入率は6%にとどまっています。加入条件や補償内容、掛け金など、会社によって異なりますので、もし加入される方はペットの種類、年齢、必要な補償などをもとに比較・検討のうえ、かかりつけの動物病院に相談されると良いでしょう。

同じく2015年の日本獣医師会の調査から、動物病院の利用頻度を見てみましょう。下記グラフの通り、一番多いのが「半年に1回程度」20.8%で、その次が「年に1回未満」18.5%です。ただし13歳以上になると犬猫共に利用頻度は上がります。

「動物病院に行く」と言えば、迅速な治療が必要な緊急事態を思い浮かべるかもしれません。しかし、爪切りや肛門腺絞りなどのケアを受けたり、ペットホテルやトリミングなど併設のサービスを利用したりして、より高い頻度でお世話になることもあります。一方で獣医学部付属の病院だけでなく、民間動物病院でも夜間救急外来を受け付けたり、CTやMRIなど人間と遜色のない器具を導入したり、総合病院のような専門科を揃えたところも増えています。

平均値をもとに今後必要な飼育費用を計算した場合、思わぬ出費に対応できなくなってしまう可能性もございます。シニアペットには人間の高齢者と同じ症状も見られる場合がございますので、飼育費用に余裕を持たせて、万が一ペットを見送った時に余ったらどうするか、ペット保険を利用される場合はどのような条件で、どんな補償に使うかなど、元気なうちからじっくり話し合われることをお勧めします。